2026年04月15日

笑い話

去年ですが、デフリンピックがありましたね。
聴覚が不自由な人たちのスポーツの大会。100年もやってたというのにまったく知らなかったです。パラリンピックとは別なんですね。

聴覚に限らず障害に対する悪い印象を払拭する機会になるならいいとは思います。
とはいえ、これで誤解をされないか心配ですけど。「耳聞こえなくても普通にできるじゃん、問題無くね?」みたいに。
いや生き地獄ですからね。
聞こえ方は狂ってるし。耳鳴りで常にノイズだらけだし。耳が聞こえないおかげで車に撥ねられたし。
耳が聞こえない代わりに凄い能力を習得するなんて事も無い、マンガじゃあるまいし。
健常者と同じとはいかないし、サポートがなければ合わせるのは大変です。

聞こえない物は聞こえない。
だから、「ちゃんと伝わるように」伝えてください。大きい声で言えばいいわけでは無い。
無理な物は無理。
体が不自由な人とはそういう物を受け入れて付き合ってください。聴覚に限らずね。

そんな身体でも働かなきゃいけない物なんですよ世の中は。だから協力しないといけない時は手伝ってあげてください。理解は絶対にできないのでせめてそれくらいはね。





で、困ったというかバカバカしい話がありまして。

久しぶりに曲のミックスやってたんです。
それで音源データにした状態で確認用のプレイヤーで聴いたら、音が狭いんです。DAWではちゃんと左右分かれてるのになんで?
ミックスダウンの出力設定がおかしいのかプレイヤーが変なのかなんなのかと色々やって。
1時間くらい考えてから気が付いた。というか思い出した。

だいぶ前から、

「OSの設定でオーディオをモノラルにしてた」

という事実。

片耳しか聞こえてないから音楽聞いても片チャンしか聞こえないわけで、何だかわからない部分って多いんですよね。片方のギターリフから始まる曲とか。
他にもゲームとかも困る。臨場感の演出で自分の立ち位置に対して音のする方向が変わる物がよくありますね。あれも聞こえない方から銃弾飛んでくる音とか出されても気が付かないからさ。現実でもゲームでも耳が聞こえないで殺されるわけですよ。
そんなこんな、色々ステレオだと不自由なのでモノラルにしちゃってたんですよね。
でもさすが音楽制作のために存在するDAWソフトは、OSの制御をつっぱねてステレオで動作してくれる。まあモノラルでやる意味が無いし。
モノラルにしているのを忘れていた。その事にまったく気が付かない、両耳普通だったらこんなの即気が付くわ。

思い返せば、人生ずいぶん早いうちからダメになっちゃったな。
人生100年時代なんて冗談じゃない。80年も地獄にいろってか。一生残る後遺症を持って生きるには長過ぎる。



せっかくなので、サイトの曲ファイルを新しくしておこうかな。
posted by ゆう at 18:24| 難聴

2012年07月17日

狂ったステレオの世界#9

第九回、失意の中でさてど〜しよ?

退院後の経過観察も終わるとそれまで。
あとは「回復の見込みはほぼありません、慣れてください」
で片付けられてしまう。

「難聴なら補聴器は?」
なんて疑問が浮かぶ人もいるだろうけど、これがまったく勧められない。
補聴器は聴力の自然回復を止めてしまうなんて聞いたことがあるけど、そういうのが理由のひとつなのかな?
それに高度難聴だとほとんど意味が無い。
耳からつながる神経がダメになってるからどれだけ音を増幅しても聞こえないみたい。
例えるなら、マイクをつなぐケーブルが切れてるから入力音が大きくても小さくても拾えないようなもの。
あとは人工内耳というものもあるらしいけど、これもまったくいい話は聞かない。
頭部に機械を埋め込むワケだし一大事になってしまう。

人間の耳はとてつもなく高性能で、集中すれば聞きたい音だけが聞けたり、音のする方向がわかったりする。
機械では未だそれが再現できない。
だから補聴器はノイズばかりで結局使わないという老人もよくいるし。

個人的に今期待してるのは再生医療かなぁ・・・
神経を回復する技術ができればねぇ。
なんかそろそろできそうな気がするんだよな〜。


そんなワケで処置無し!
では、片耳で生活するとどうなるか。

人と正面向かって話せない。
いっつもそっぽ向いて話すハメに・・・
べ、別にアンタのコト意識してるワケじゃないんだからね!!

視界の外から話しかけられたら相手がどこにいるのかわからない。
店とかで悪気はないのに店員さんガン無視状態!
いちいち回りの気配見るのが面倒。

衝撃音がやたらデカイ!
リビングでテレビ見てる横で皿洗いしてる程度でもテレビ聞こえない。
ひとりパソコンでヘッドホン装着がベストな観賞環境、寂しい〜。

低音がうるさくなった。
ロードノイズ、モーター音、飛行機(ウチの方は軍用機も良く飛ぶしなぁ)
電車の中はカオス!

耳鳴りが消えない。
寝ても覚めても24時間365日年中無休でありえないノイズ発生。
静寂というものはもう忘れました。
これだけは治ってほしかった・・・

音楽はステレオで聴けない。
言うまでもないな。


いや困った困った。

本当に、人間の耳って凄いんです!
左右にひとつずつだけど単純に1+1が2にならない。
3にも4にも5にもなってる!
だから失うと取り返しがつかないんだね。
posted by ゆう at 23:21| Comment(0) | 難聴

2012年07月10日

狂ったステレオの世界#8

第八回、退院してから

入院のスケジュールは病院によって違うけれど、点滴と神経ブロックを一定回数やると退院になる。
回復がどれだけかは関係なく治療は終了になる。

でも入院中に充分な回復がなかった場合は、退院後もしばらく様子を見る。
といってもビタミン剤を処方されるくらいのものだけど。
つまり、もう「気休め」程度しかやることが無いワケ。
確か末梢神経に良いとされるビタミンB12だったと思う。
これを主剤にしたサプリメントってあまり多くなく、あっても割と高額だったりするので、医者の処方で安く買えるのはまぁ助かる。

それを飲みつつ他には特に何もせず、聴力検査をしながら様子を見る。
この期間も病院によりけりだけど、うちは3ヶ月だった。
だけどやっぱり退院後の回復はほとんど無かったな・・・
様子を見ましょうって期間が終われば、後は慣れるしかないですと言ってお手上げになると。

その時間の中で思ったのは、『医者はあまり色々と教えてくれない』というコト。
例えばビタミン剤まで行くくらいなら、もう食事療法みたいなものだってアリなワケだ。
神経の回復や血行を良くする栄養素を意識して多く摂る食事をするとかね。
だけど、「DHAやEPAを含む魚が良いですよ」とか言ってくれない。
サプリメントならどれとか、なにやら聴力回復トレーニングなんて書籍も、説明聞けば効きそうなものなんていくらでもあるのに。

でもそれって、やっぱり「気休め」でしかないってコトなんだ。
本当に効くなら治療に使われていて当然だよね。
つまり、もしかしたら効果あるかもくらいの気分で、本当に何にでもすがりたい人はどうぞってくらいの。

そういえば、突発性難聴には高圧酸素療法も使われるけれど、これができる病院はあまり多くないのかな?
だいたい点滴と神経ブロックで終わる人が多い。
まぁ高圧酸素療法は装置がデカイやらリスクも多いやらであまり勧められないみたいなんだけど、一度体験してみたいとは思ってる。

そんなワケで、退院後の様子見も終わり、耳鼻科的には治療は終了となった。
3ヶ月と少し、4半期、1クール・・・
思えば結構な時間だ。
突発性難聴が出たのはずいぶん前に感じるくらい。
両耳で音が聞こえてた感覚を忘れてしまうくらい。
絶対治したいと必死だった気持ちが無くなるくらい。

聞こえない耳と、聞こえるはずの無い耳鳴りが残った・・・
posted by ゆう at 22:17| Comment(0) | 難聴