2012年07月17日

狂ったステレオの世界#9

第九回、失意の中でさてど〜しよ?

退院後の経過観察も終わるとそれまで。
あとは「回復の見込みはほぼありません、慣れてください」
で片付けられてしまう。

「難聴なら補聴器は?」
なんて疑問が浮かぶ人もいるだろうけど、これがまったく勧められない。
補聴器は聴力の自然回復を止めてしまうなんて聞いたことがあるけど、そういうのが理由のひとつなのかな?
それに高度難聴だとほとんど意味が無い。
耳からつながる神経がダメになってるからどれだけ音を増幅しても聞こえないみたい。
例えるなら、マイクをつなぐケーブルが切れてるから入力音が大きくても小さくても拾えないようなもの。
あとは人工内耳というものもあるらしいけど、これもまったくいい話は聞かない。
頭部に機械を埋め込むワケだし一大事になってしまう。

人間の耳はとてつもなく高性能で、集中すれば聞きたい音だけが聞けたり、音のする方向がわかったりする。
機械では未だそれが再現できない。
だから補聴器はノイズばかりで結局使わないという老人もよくいるし。

個人的に今期待してるのは再生医療かなぁ・・・
神経を回復する技術ができればねぇ。
なんかそろそろできそうな気がするんだよな〜。


そんなワケで処置無し!
では、片耳で生活するとどうなるか。

人と正面向かって話せない。
いっつもそっぽ向いて話すハメに・・・
べ、別にアンタのコト意識してるワケじゃないんだからね!!

視界の外から話しかけられたら相手がどこにいるのかわからない。
店とかで悪気はないのに店員さんガン無視状態!
いちいち回りの気配見るのが面倒。

衝撃音がやたらデカイ!
リビングでテレビ見てる横で皿洗いしてる程度でもテレビ聞こえない。
ひとりパソコンでヘッドホン装着がベストな観賞環境、寂しい〜。

低音がうるさくなった。
ロードノイズ、モーター音、飛行機(ウチの方は軍用機も良く飛ぶしなぁ)
電車の中はカオス!

耳鳴りが消えない。
寝ても覚めても24時間365日年中無休でありえないノイズ発生。
静寂というものはもう忘れました。
これだけは治ってほしかった・・・

音楽はステレオで聴けない。
言うまでもないな。


いや困った困った。

本当に、人間の耳って凄いんです!
左右にひとつずつだけど単純に1+1が2にならない。
3にも4にも5にもなってる!
だから失うと取り返しがつかないんだね。
posted by ゆう at 23:21| Comment(0) | 難聴

2012年07月10日

狂ったステレオの世界#8

第八回、退院してから

入院のスケジュールは病院によって違うけれど、点滴と神経ブロックを一定回数やると退院になる。
回復がどれだけかは関係なく治療は終了になる。

でも入院中に充分な回復がなかった場合は、退院後もしばらく様子を見る。
といってもビタミン剤を処方されるくらいのものだけど。
つまり、もう「気休め」程度しかやることが無いワケ。
確か末梢神経に良いとされるビタミンB12だったと思う。
これを主剤にしたサプリメントってあまり多くなく、あっても割と高額だったりするので、医者の処方で安く買えるのはまぁ助かる。

それを飲みつつ他には特に何もせず、聴力検査をしながら様子を見る。
この期間も病院によりけりだけど、うちは3ヶ月だった。
だけどやっぱり退院後の回復はほとんど無かったな・・・
様子を見ましょうって期間が終われば、後は慣れるしかないですと言ってお手上げになると。

その時間の中で思ったのは、『医者はあまり色々と教えてくれない』というコト。
例えばビタミン剤まで行くくらいなら、もう食事療法みたいなものだってアリなワケだ。
神経の回復や血行を良くする栄養素を意識して多く摂る食事をするとかね。
だけど、「DHAやEPAを含む魚が良いですよ」とか言ってくれない。
サプリメントならどれとか、なにやら聴力回復トレーニングなんて書籍も、説明聞けば効きそうなものなんていくらでもあるのに。

でもそれって、やっぱり「気休め」でしかないってコトなんだ。
本当に効くなら治療に使われていて当然だよね。
つまり、もしかしたら効果あるかもくらいの気分で、本当に何にでもすがりたい人はどうぞってくらいの。

そういえば、突発性難聴には高圧酸素療法も使われるけれど、これができる病院はあまり多くないのかな?
だいたい点滴と神経ブロックで終わる人が多い。
まぁ高圧酸素療法は装置がデカイやらリスクも多いやらであまり勧められないみたいなんだけど、一度体験してみたいとは思ってる。

そんなワケで、退院後の様子見も終わり、耳鼻科的には治療は終了となった。
3ヶ月と少し、4半期、1クール・・・
思えば結構な時間だ。
突発性難聴が出たのはずいぶん前に感じるくらい。
両耳で音が聞こえてた感覚を忘れてしまうくらい。
絶対治したいと必死だった気持ちが無くなるくらい。

聞こえない耳と、聞こえるはずの無い耳鳴りが残った・・・
posted by ゆう at 22:17| Comment(0) | 難聴

2012年07月03日

狂ったステレオの世界#7

第七回、検査いろいろ

他に入院中にやったことといえば、どれだけ回復してるかみるのに聴力検査を結構な数やったなと。

入院してるので病室で待ってれば良いのが超楽だった!
待合室で待つことがほぼ無し。
行って、やって、帰る!
まぁ正直、劇的な回復なんてありはせず、何度やってもあまり楽しくない・・・
少しだけなら戻ったけど、聞こえるというレベルではなくかろうじて知覚できる程度。
もっとはっきりと回復があったらさぞかし楽しかったろうな〜。

検査といえば、なんとMRIにも入った!
腫瘍や血栓とか頭の中に異常が無いかを調べる。
そういうもので神経や血管がおかしくなっていて難聴の症状が出ている場合もあるから。
これも同意書があった。
いわゆる「閉所恐怖症の人は先に言ってね」とかいろいろと注意事項などもある。

こんなものにまで入るなんて考えもしなかったな本当に・・・
MRIのある部屋は中も外も巨大な機械の塊があったね。
他にも大規模な検査の装置がいろいろ集中してるからそれはそうだ、でも病院のイメージとはだいぶ違う世界になっていた。

で、MRIの部屋に入る。
いやぁ〜、目の前に来ると得体の知れない機械だコイツ(笑)
「目は閉じといてあまり動かさないでね」と言われ、台に乗って出棺(オイッ)
逝ってきま〜す!(オイッ!)
入ってみるとガチャガチャピーピーと思いのほかうるさい。
頭部だけのMRIといっても結構な時間かかった。
20分くらいだったかも?

入院してると結果がわかるのも早いもので、その日の夕方には異常無しと言われた。
だけど、それはつまり改めて原因がわかりませんでしたというコトなんだよね。
良かったのか悪かったのか・・・


そういえば入院に何度かひどいめまいがあった。
突発性難聴にはそういう症状が出る場合があるといわれていて、発症直後には無かったけどきたらきたでそれはもうひどいのなんの・・・

立つなんて不可能、座るのもムリ!
寝てないとどっちに倒れるかわからない。
目を閉じてないと視界が回っておかしくなる。
それはもう凄かった!
まぁ2,3日でひどいのはなくなったので良かったけど。
転んだりして二次災害を起こす可能性があり危険なので気を付けないといけない。
posted by ゆう at 22:49| Comment(0) | 難聴