2012年06月12日

狂ったステレオの世界#4

第四回、一本打っとく?

あ〜病院のベッドの寝心地が悪いもんだから嫌でも早起きになるけれど、長い1日が点滴だけでは暇すぎる!
だが安心しよう(謎)、入院してるともうひとつできる処置がある。

それは星状神経ブロック注射
注射嫌いですか?まぁ聞いてくださいな。
注射と言いつつ実は麻酔なので、これは麻酔科の先生が処置をします。
病院によっては医師がいない等の理由でやらない場合もある。
(他所に処置に行くコトも稀にあるんだって!)

だから麻酔科の先生が説明に来た。
どういうコトをするかというと、『首に注射で麻酔を流し込み、首を通っている神経を麻痺させて血管を広げて血行を良くする』というもの。
首周りが麻痺するので嚥下障害が起こるし、下手をすれば首の神経を傷つけてしまう等のリスクがある。
多少緊張感が必要な処置になるので説明の時点で「仰向けに寝て動かないで、首のこの辺に注射を打ちます」というリハーサルまでしてくれた。

これは確か処置を受ける前に同意書にサインした気がする。
「怖いから嫌だっ!」って処置を断る人もいるそうだ。
まぁでも治したいならなんでもやらないとね、私は完治絶望な超重症だからなおさら。
もちろんお願いしますとも!

「すぐやるんですか?」
「いや、手術室でやります」
「何ぃっ!?」
なんて贅沢なんでしょう!
たかが注射1本打つのに手術室!
だけど、そこまでするというコトがこのブロック注射がどういうものかを物語っている。
打つのも看護師ではなく医師。
インフルエンザのワクチンとは次元が違うのですよ。
しかしまさか耳が聞こえないだけで、食う寝る遊ぶは普通にできる身体で手術室まで入れるとは・・・

その場は、
「手術室は土日は開いてないので月曜日から始めましょう」
というコトでお開きになった。(説明を受けたのは金曜日だった)

救急を除いて入院患者の手術は土日は行わないそうだ。
「病気怪我に土日も関係ないだろ!」と思うかも知れないけど、医者は実はかなり忙しいからフル稼働なんてできないんだろうね。
それは入院していて凄く実感したっつうか、正直「いつ休んでいるんだろう?」と思う程だった。
看護師も同じだね。
今日は昼にいたと思った人が別の日には夜にいたり。生活のリズムが狂うだろ〜な〜。
タフだよね、みんな。

そんなワケで暇で死にそうな土日を過ごして、いよいよ月曜日!
注射1本とはいえ、生涯で初の手術室に入る日がやってくる!
posted by ゆう at 21:15| Comment(0) | 難聴

2012年06月05日

狂ったステレオの世界#3

第三回、病院でお泊り会!

さて入院というコトでまずは色々と検査をする。
大したことは無い採血とかだけど、結構サンプルとられたりして驚いたっけ。
で、病室のベッドを手配してもらう間に、病院で寝泊りだってからには財布だけというワケにもいかずひとまず着替えやらを取りに帰り・・・

そして病院に戻っていよいよ入院開始という頃にはすでに夕方。
病室ですぐにできる処置としてさっそく点滴を始める。
その最中に入院スケジュールを教えられたけど、「長いけど2週間で」と言われた。
率直にそれって長いの?って思ったけど、思い出してみると自分が居る間に何人も入退院して行ったねぇ。
あ〜長かったんだなぁ・・・
(入院期間は病院によりけりで、だいたい1〜2週間みたい)

長いと言えばこの点滴も長い!
3時間くらいつながれっぱなし!
じゃあこのまま点滴の話をしよう。

突発性難聴の処置でまずやるのはステロイドの点滴。
これはウイルスなんかが原因ならステロイドの強力な殺菌効果で回復させようというコトなんだって。
厳密には副腎皮質ステロイドの漸減療法と言って一緒に生理食塩水やビタミンBを入れるけど、もっぱらステロイドと言う。
この薬は消化器官に負担がかかるので、胃薬を併用する。
だから私の食事のトレイには胃薬が一緒にのってた(笑)
なんとテレビCMでも名を聞くような胃薬だった。
実はコレだけなら通院で済ますことも可能。
さらに飲み薬で済ますコトもできるけど、効果は当然落ちる。

ステロイドは強い薬で、依存症になることもあるらしい。
だからステロイドを使ったことを病歴に入れておかないとならず、以後はうっかり使えないみたい。

そんな薬を2週間使い続けるコトになる。
なので点滴針を腕に刺したままにすることもできる。
針にキャップをつけて血を止めて2,3日刺したままにできるんだって!
こわっ!!
もちろん毎日点滴中だけ針を刺すことも可能。
私はこっちにした。
刺しっぱなしだとやっぱり違和感があって、うっかり圧迫すると痛いし。
でも、毎日抜き差しとなると両腕を使っても痕が消えきらないから最後は凄いことになってた・・・
もうあの腕で渋谷の路地裏で職質されたら確実に冤罪でとっ捕まる!!
そんな有様だった(笑)

だから何人もの看護師さんに針をうたれたんだけど、人によって腕が全然違うのがびっくりだったな〜。
うまい、へたの差が激しい。
「個人差は同然あるだろ」なんてレベルじゃなく。

これは点滴に限らないけど、それはまた次回で〜。
posted by ゆう at 22:44| Comment(0) | 難聴

2012年05月29日

狂ったステレオの世界#2

第二回、レベル最高!!

向かった総合病院で治療のための診察開始!
つってもとりあえずやることは同じだったり。
「まず聴力検査します」
またぁ〜?と思っても仕方ない、これがなければ始まらない。
それに町医者よりも設備が断然しっかりしてるので正確な結果が期待できるしね!

しかし、つまりそれは完全な絶望を味わうというコトだった・・・

結果
「まったく聞こえてません。完全失聴です」

やっぱりまるで聞こえなかった。
もうね、鼓膜が振動してるのが痛みとして感じられるくらいの大音量を出しても、音として感知できないの。
直接つつかれたような触覚はあるんだけど聴覚じゃない。
とてつもない世界だよ。

突発性難聴も程度に個人差があって、「なんかおかしい?」くらいから「明らかに聞こえにくい」まで様々。
で、私は最強ランクだったと。
ここまでくると医者も最初から諦めムード・・・
「どこまで戻るかわからないけどやるだけやりましょう」という感じ。

というもの完治させる術が無いからねぇ。
いきなり耳が聞こえないだけだと暫定突発性難聴で、検査の結果によって、
例えばおたふく風邪のウイルスが原因ならムンプス難聴だし、
鼓膜が傷ついてたなら鼓膜の損傷だし、
それらを調べてどれも当てはまらなかったら突発性難聴というコトになる。
つまり原因がわからないワケだ。


「腫瘍があるから切りましょう」
「ウイルスがいるから殺菌しましょう」
そういう原因が無い場合、医者というものは結構無力なのだ。
手の出しようが無いから。

それでもとりあえずの治療法はあるからそれにかけるしかない。
もっともそれも、「色々試したらこれが一番効果あるっぽい?」や「理屈で考えたらこれは効くだろ」くらいのものなんだけど。
まぁそれはだいぶ後で知った話だけど、もし発症時に知っていたら治療をためらってたかな?
いや、変わらないだろうね。
だって治したいなら何でもやるしかないじゃん!
それに回復の実績もあるから絶対にムダではない!

ここでの選択肢は3つ、
内服
通院
入院

一番処置を多くできて治療に専念できるのはもちろん入院。
入院なんて家にいられないくらいの症状の人がするものだと思ってたよホント。

「先生〜耳が変だよ〜」なんて朝に行った病院で診てもらって、中耳炎みたいに通院で治ると思っていたそれは、夕方には緊急入院という事態にまでふくれあがっていた。

現状がまだ受け入れられないまま、病院での生活が始まるのだった・・・
posted by ゆう at 23:12| Comment(0) | 難聴